これってモラハラ?自己愛の強い彼との付き合い方
「私の彼は、もしかしてモラ男?それとも単なる“ヤキモチ焼き“?」と悩んでいる私の友人A子。私の勝手な見立てですが、彼は自己愛性パーソナリティ障害。れっきとしたモラハラ男です。
ちなみにA子は、恋愛依存症+境界性パーソナリティ障害だと私は認識しています。
恋愛依存症の女性と自己愛性パーソナリティ障害の男性。この組み合わせは辛い恋愛になりがちです。もしあなたも同じように、自分は恋愛依存症であり、自分の彼はモラハラ男?と悩んでいるなら、ぜひ最後までお使いください。
自己愛性パーソナリティ障害の彼との付き合い方
まず最初に書いておきます。A子の彼が「自己愛性パーソナリティ障害」だという見立ては私の勝手な見解です。パーソナリティ障害の診断は、精神科の医師でも非常に難しいといわれています。一般人がパーソナリティ障害の判断を簡単にできるものではありません。
※パーソナリティに関する診断の確定は、必ず専門家(精神科の医師など)に委ねることをお勧めいたします。
彼はモラ男?これってモラハラ?と感じたら
彼からの積極的なアプローチから始まった恋愛。お姫様の様に扱ってくれる王子様。「こんなに大切にしてくれる男性は他には居ない!」そう思いませんでしたか?
一緒に過ごす時間によって変わりますが、だいたい2~3カ月、平均して半年程度で自己愛性パーソナリティ障害の本当の内面が突出してきます。
何かがおかしい
そう感じたら、きっと何かがおかしいのです。
その違和感を大事にしてください。彼に対して、不信感を抱きはじめたのです。
自己愛性パーソナリティ障害の彼は、貴方を自分の箱に閉じ込めたがります。外部との接触を断ち切ろうとします。
自己愛性パーソナリティ障害の彼は、自分だけを大事にすることを望んでいます。あなたが友達と会ったり、スポーツジムに行くことは、許せないのです。男性の美容師がいる場所へ、髪を整えにいくことさえ我慢できないのです。
- 激しい束縛が始まります。
- 行動の抑制が始まります。
- あなたの日常の全てを把握したがります。
- あなたの過去にさえ嫉妬します。
でもあなたは、今まで寂しかった分、こんなに自分の事を大切にしてくれる人は居ないからと、自分で自分を納得させようとします。
これだけ束縛されるのは、愛されている証拠だと、正当化しようとします。
「彼のいうことを聞いていれば、私は愛される。」
危険です。違います。
本当の愛というのは、条件など付けられない。
本当の愛情ならば、
- 貴方のことを束縛などしない。
- 貴方の自由や気持ちを抑制したりしない。
そう、気が付くことです。(程度にもよるでしょうが)
あれ?彼は自己愛性パーソナリティ障害?と感じたら、
彼に対する違和感を持った自分の感情を、素直に認めてみましょう。
彼は自己愛性パーソナリティ障害かもしれない、と感じた自分に罪悪感は持たなくて良いのです。
【point】
・冷静になる
・一人で抱え込まない
・彼は自己愛性パーソナリティ障害かもしれないと認める
付き合い初めてすぐ、すでにA子は彼に対する違和感を感じていました。私は「それって、もしかしたら、モラハラタイプかもよ?」と忠告しました。しかし彼女は「違う!愛情表現だ!」と、突っぱねてきました。
自己愛性パーソナリティ障害の彼からの束縛がひどくなってきたら
自己愛性パーソナリティ障害の彼の束縛は、どんどんエスカレートしてくることでしょう。_決まった時間に電話をかけることを強要したり、自分以外との付き合いを全て認めてくれなくなってきます。
少しでも、いつもと違う行動をしただけで、彼はあなたに対して執拗に理由を求めてきます。A子も、決まった時間に電話をかけることができなかっただけで、「人として責任感が無さすぎる」と彼から責められていました。
お風呂にも気軽に入れない
・・・普通の恋愛なら、ありえないでしょう?
相手を信頼していれば、(浮気の影があったら別ですが)そこまで束縛する必要がありません。あなたは信頼されていないのです。
彼が自己愛性人格障害の場合、あなたはどんどん自分の自由を失い、彼中心の生活になっていくことでしょう。
彼は、彼の中のルールを押し付けてきます。
それって、二人で決めたルールではありませんよね?
彼が押し付けてきた、ルールですよね?
普通の恋愛なら、あり得ません。
彼の決めたルールに従わなくても、
あなたが罪悪感を持つ必要はないのです。
自己愛性パーソナリティ障害の彼からの束縛がひどくなってきたら、
自分の生活を束縛されてまで、私はこの人と付き合っていきたいのか?自問自答することが大切です。
【point】
・押し付けのルールに従う理由はない
・本当にこの人でいいのか?自問自答する
私は彼女に、何度も根気よく、問いかけました。
「あなたが我慢を続けていくことで、本当に幸せになれるの?」
わからない・・・
彼女にはまだ、答えが見つかっていないようでした。
3.自己愛性パーソナリティ障害の彼が押し付けてくるルールとは
ここでは、私の友達が、彼から押し付けられているルールを箇条書きにします。ごく一般的に言われている、「自己愛性パーソナリティ障害の彼が押し付けてくる事」と、ほとんど合致しています。
- 自分以外の人とラインやメールをすることを禁止される
- 自分以外の人と食事に行くことを禁止される(仕事の付き合いなどは許してもらえるが、ずっと電話を繋げておくなど、尋常じゃない抑制をされる)
- 決まった行動パターンを守らないと怒られる
- 日常生活の全ての行動を報告するよう義務づけられる
- 飲食などの制限をされる(あなたの体が心配だからという理由で)
- 感情の吐露を抑制される(僕は人の感情の起伏がトラウマになっているなどという理由で)
- 寝る時間まで決められる(あなたの体が心配だからという理由で)
- 金銭の使途を報告させられる(君はバカだから僕が管理してあげるなどの理由で)
最悪ですよね。
病的です。
この押し付けのルールは、付き合って半年が経過した今、常態化していました。
彼女は、このルールを守ることが生活の大前提になってしまいました。
4.自己愛性パーソナリティ障害の彼と付き合うと不定愁訴が多くなる
とうとう、彼女は不定愁訴を訴えることが多くなってきました。
そりゃ、当たり前です。制限ばかり、我慢ばかりの毎日を続けていてストレスを感じないわけがありません。
本来であれば、一緒にいることで安心感が得られたり、精神的に助けあったりするのが恋愛の目的のはず。ですが、長期的に自己愛性パーソナリティ障害の彼から、DVやモラスハラスメントを受けると、精神的に疲労が蓄積していきます。
最初のうちは、なんとか持ちこたえることができても、心が体を追い越した時点から、下記の様な症状が出始めます。
- 不眠
- 頭痛
- めまい
- 腹痛
- 血圧の異常
- 聴力や視力の異常
自己愛性パーソナリティ障害の彼と一緒にいると、いつも怒られてばかり、責められてばかりで気が滅入ります。彼といる時も、離れている時も、ストレスしか感じなくなってきます。
彼女も不定愁訴を訴えることが多くなってきました。不眠や頭痛のため、仕事にも影響が出始めました。出社するものの、駅で気分が悪くなって病院に駆け込んだり、会社に着いても気分が優れず業務にならない日が出てきました。
彼女は、何度か総合病院の内科を受診して検査を受けました。特にどこにも異常は認められませんでした。
「精神的なストレスが原因・鬱の前駆症状では。」
担当の医師は、睡眠導入剤と安定剤を処方したそうです。
不定愁訴が多くなり、日常生活に差し支えが出る段階ですね。ここまで進んでしまうと、自力で自己愛性パーソナリティ障害の彼から離れるのは難しくなります。
完全に心は、自己愛性パーソナリティ障害の彼によって操られている状態になってしまっているからです。離れようとする事にさえ、考えただけで罪悪感が押し寄せてくる状態。
自己愛性パーソナリティ障害の彼は、自分が彼女のストレッサーでありながら、「一番そばにいて、だれよりも心配する俺」を演じてきます。
その優しさが尋常ではないほどの優しさを帯びているため、「やっぱり私には、この人しかいない」という思いが沸き、依存から抜け出せなくなるのでしょう。
5.自己愛性パーソナリティ障害の彼と言い争いが増えてきたら
「何かがおかしい」
「これは、愛ではない」
そう思い始めると、心の中の疑念がたくさんの点となって浮かび上がってきます。その点が浮かび上がるたびに、なぜか自分を守りたくなる。
彼に自分の気持ちを伝えるものの、話にならない。彼は自分を優位にするために、彼女を見下し、馬鹿にして自尊心を傷つけはじめます。
たくさんの疑念という点が浮かび上がった状態になると、今まで自分を抑えることができていたのに、急に我慢ができなくなります。
言い争いが増えます。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分と他人の区別が苦手です。他人も自分と同じ考えのはずだと思い込んでいるので、自分の考え通りに相手を支配してコントロールしようとします。
非常に自己中心的で、自分と相手の境界線がわかりません。人の心、平気な顔で土足のまま踏み入ってきます。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分は特別な存在だという誇大妄想を持っていて、人からの指図を受けることを嫌います。嫌うというより、反撃に出ることも多いです。
いつも自分が上、相手が下でないと、自分の自尊心が保てないのです。
なので、言い争いになると、極限まで相手を傷つけます。罪悪感などみじんも感じていません。
【point】
自己愛性パーソナリティ障害の彼と言い争いになって、得な事は何一つありません。
真正面から立ち向かう相手ではありません。
言い争いは、避けたほうが賢明です。
彼女にも、「言い争うことは、自分が傷つくだけで何の解決にもならない。」
そう伝えました。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、その土台を子供の頃に作り上げています。自分が自分を守るために、彼なりに必死で生き抜いてきた「正論」が彼の中にあるのです。
その正論を守るために、彼は必死で生き抜いてきました。そのために、相手を論破する術に長けており、相手をとことん打ち負かすまで追い詰めます。物事はすべて、白か黒。グレーゾーンがありません。数字でいうと、0か100。中途半端がありません。
なので、相手にするだけ無駄なんです。時間の無駄。
あげくのはては、自分の人格まで否定される始末。相手ばかりが拳を高く振り上げて「勝ったぞ!」と喜ぶことは目に見えています。
相手に対する疑念がたくさんの点となって、あなたの心の中に浮かびあがるようになってきた。だから言い争いが増えてきたのです。
あとは、その点と点を結ぶことができれば、
自分がモラスハラスメントの被害者であるということに、気が付くことができるでしょう。
6.自己愛性パーソナリティ障害の彼からモラハラを受けているの?
では、どうすれば、「自己愛性パーソナリティ障害の彼からモラハラを受けている」と気が付けるのでしょうか。
それは、「自分を客観視してみる」ことです。
ただ、もうこの時点では、正常な自己認識ができない状況になっていると思います。
彼女の場合もそうでした。いくら言葉で、「冷静に自分を客観的に見てみて。」と伝えたところで、できないからここまで自己愛性パーソナリティ障害の彼と付き合ってきてるんですから。
そこで、一つの良い方法があります。自分を客観視する方法。
とにかく、紙に書くのです。
左側に、彼から受けている行為を。
右側に、その行為を受けて自分がどう感じたのか。
書き出してください。
そして、その紙を、一番信頼できる人に見せてください。
意見を聞いてください。
そうすることで、自分が彼から受けている行為が、モラハラなのかどうかの判別ができるようになります。簡単な方法ですが、効果は絶大です。私も彼女に、この方法を勧めました。
彼女は、やっと気が付きました。
「これは愛じゃない。モラハラだ」
自己愛性パーソナリティ障害の彼のモラハラは、強烈です。恋愛以外の場面でも、被害者はこの世にたくさん居ます。ターゲットにされた人は、悪評を流されたり、疎外されたりします。自己愛性パーソナリティ障害の彼の中には、自分の中に理想化した自分が居ます。
その理想化した自分と一体化するために、必死です。それができないと、メンタルは打ちひしがれ、無力化していきます。そうなると、自分が無くなるという恐怖心が大きくなるため、理想化するための対象をめぐるレースで負けることは許されません。
そのレースに勝つためなら、人を傷つけること、コントロールすることは当たり前なのです。ターゲットにされた人は、DVやいじめの対象にされ、モラスハラスメントを受け続けることで精神的に崩壊していきます。
- やる気がなくなる
- 無表情になる
- 自分がなくなる
これはモラハラだ。私はターゲットにされているんだ。
そう気が付くことができたのなら、対処法はあるのです。
- 自分の自尊心や自己肯定感を高める
- 完全に無視をする(SNSのブロックも含む)
逃げる
何をどうしても、解決の糸口が見つからない場合は、逃げる。逃げるしか無い場合も多いです。
ここで重要となるのは、「あなたの行為はモラハラです」などと、こちらの正論を振りかざして戦おうとしないこと。
無駄な戦です。真正面から戦うべき相手ではありません。
私の友達の場合、自分がモラハラを受けているという結論に至り、彼と別れることを決意しました。
7.自己愛性パーソナリティ障害の彼との別れ方
自己愛性パーソナリティ障害の彼の彼に、別れを告げる場合は、慎重に事を進めるべきです。自己愛性パーソナリティ障害の彼は、自分がどれだけ浮気しようが、モラハラをしていようが、彼女に対する罪悪感の一つも持ち合わせていません。
- これほどお前を愛しているのに、俺と別れたいというのか!
- 俺は絶対にわかれない!
- どこまで自己中心的な女だ!
などと、恐怖を感じるほどの圧力で攻撃してくるかもしれません。世の中には、ストーカー行為の末の凄惨な事件も多く存在します。自分の身を守るためにも、別れ方には細心の注意を払うべきです。
まず、別れを切り出す前に、自分の心の境界をできる限り高めましょう。
彼が踏み込めないほど高く。触れば火傷するほどに。
自分自身で自分を高めてください。
誰に依存することなく、自分の力だけで生きていく覚悟を持ってください。
その心の強さは、強い光となって、彼の自己愛を牽制することでしょう。
さいごに
私に相談してきたことで、彼女は自分がいかに我慢をさせられていたか、彼の行為は愛情ではなく、モラハラだと気が付くことができました。
そして、彼との別れを選び、今では自分らしい生活を満喫しています。
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