境界性パーソナリティ障害の特徴とは~巻き込まれないための秘策

境界性パーソナリティ障害

人間関係をぐちゃぐちゃにする女性って、どこにでもいますよね。

「あの子、もしかして境界性パーソナリティ障害じゃないかしら。」
もしそう感じているのなら、まずは自分の直感を信じるのが大事です。

そして境界性パーソナリティ障害の特徴を知ってください。

境界性パーソナリティ障害を持つ女性には特徴的な性格が多いです。

下記の項目が境界性パーソナリティ障害の特徴として挙げられます。

境界性パーソナリティ障害の特徴

私の周りにも、「困った性格の人」が存在します。困った性格、というレベルなら良いのですが、度を越えた性格の偏り・歪みによって周囲は巻き込まれて疲弊します

そうなると、困った性格を越えて、「パーソナリティ障害」の範疇に入るんですよね。

 

パーソナリティ障害は、数種類のタイプに分類されていることをご存知ですか?一口にパーソナリティ障害といっても、すごく複雑に枝分かれしているんです。

 

さて。

今回、私を疲弊させた「友人S」のお話をさせてください。彼女は典型的な「境界性パーソナリティ障害」で、極度の恋愛依存症者です。(一見すると非常に魅力的な女性です)

 

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うと、精神的にひどく消耗します。私は境界性パーソナリティ障害を持つ友人Sとの付き合いに疲弊し、自分自身を見失いそうになりました。そして彼女と心の距離を置くことにしました。その結果、自分の”精神的な安定”を取り戻すことができました。

自分を守るためには、逃げ出すことも必要。でも、知識がなければ逃げることさえままならない。困った性格の人に悩まされているなら、まずは相手を知ることから、初めてみてください。

境界性パーソナリティ障害とは

まず、なぜ境界性パーソナリティ障害(ボーダーとも呼ばれている)の人がグループ内にいると、人間関係がぐちゃぐちゃになったり、こじれたりするのか?

考えてみましょう。

境界性パーソナリティー障害は、「自分の中の激しい感情に他人を巻き込むタイプのパーソナリティ」を持ち、人間関係に軋轢を生みます。

境界性パーソナリティ障害の一番の問題は、「自分の頭の中に浮かぶ不安や懸念を、それが現実だと考えてしまう」ことだと私は考えています。

普通の健全な精神の人なら、「自分はこう思う。でも相手はそう思っていないのかもしれない。」というように、想像と現実を照らし合わせて自分の中に置いておくことができます。

でも、境界性パーソナリティ障害の人は、健全な精神の人ほどにはしっかりと区別することができません。かといって、妄想か?といえば、そこまでひどくもないかもしれない。

 

要するに、ちょうど境界線をウロウロしている感じ。

境界性パーソナリティの特徴

冒頭に書きましたが、境界性パーソナリティの特徴として、精神医学的には下記の5つが上げられます。

  1. 感情の起伏が激しくて気分が移ろいやすい
  2. ある特定の人に対する依存と攻撃の交錯
  3. リストカットなどの自傷行為
  4. アディクション(依存症や病的な嗜好)
  5. 自分と他人の境界線を引くことができない

この5つの特徴全て、またはそれ以上の障害がある場合に、境界性パーソナリティ障害と診断されます。

境界性パーソナリティ障害の人の見分け方

境界性パーソナリティ障害の人がグループ内にいると、よく分からない人間関係のトラブルが生じたりします。少し離れた場所から見ていても理解できないことが多く、当事者だけが「あの人はヤバい。」と知ることになるのです。

では、当事者になる前に、境界性パーソナリティ障害の人を見分けることができるのでしょうか?

私の経験上、境界性パーソナリティ障害を見分けることは比較的簡単です。(素人レベルですが)

  • 急激に接近してくる
  • 親密になる前から身の上話をする
  • 同性と異性に対する態度が違う
  • 目が笑っていないが口元だけ微笑んでいる
  • 同性からの評判が悪い

とにかく、第一印象で何か違和感を感じたら要注意。

「まわりの評判は悪いけど、つきあってみないとわからない。」そうポジティブに考えるのも悪くはないですが、評判が悪いには何かしらの理由があるはずです。

境界性パーソナリティ障害の人が人間関係をこじらせる理由

感情の起伏・思い込みが激しい

境界性パーソナリティ障害(ボーダーラインとも呼ばれている)の人は、対人関係が不安定で、自分に対する自己像も不安定。感情が揺れると激しい衝動にかられて、周りが驚くほどのスピードで白黒つけようとします。

現実と妄想(考えすぎ)の区別ができていないのが問題になります。

たとえば、自分は嫌われているのではないか?という不安が沸き起こったとします。しかし、その思いは「自分の考え」であって、実際に嫌われているのかどうかは、わかりませんよね。

もしかしたら、自分の考えすぎかも?と、「外的な現実」として区別できるのが健康な状態。

これが全く区別できない状態は、すでに精神病状態です。自分の頭に浮かぶ考えが、全て現実であるように思ってしまう妄想が始まります。

 

あの人は私を嫌っている

 

こちらは別に、嫌っているも何も無いので、驚いてしまうばかりなのですが。境界性パーソナリティ障害の人は、ちょっとしたことで感情が大きく揺れ動いてしまうし、現実と自分の頭の中の妄想の区別がつきにくいのです。感情的なものが絡むと、一気に相手への評価がポジティブからネガティブに急降下することが多いです。

 

私の場合、友人Sの恋愛相談に乗っていたのですが、ある時、彼女に対して「それは貴方も悪いのでは」と意見したことが事の始まりでした。

友人Sは、自分の中に存在するポジティブな自分とネガティブな自分を上手く共存させることが出来ません。私から指摘された途端、私に対するネガティブだけが先行し、「自分を満たしてくれない敵」という認識を持たせてしまったのかもしれません。

 

それまでは、私の事を「今まで生きてきた中で一番私の事を理解してくれる大切な友人」と、私にも周囲にも公言していました。

勝手な理想化

いわゆる、ポジティブ期ですね。

私の事を勝手に理想化し、私に依存するようになっていったんだと思います。彼女は、事あるごとに私にラインをしてきました。彼との喧嘩の内容や、自分が精神不安定で辛いということなど。朝から夜中まで、ひっきりなしにラインをしてきました。

 

私自身、自分がアダルトチルドレンだという認識があり、自己肯定感は高くない部類の人間です。依存されることで「自分は必要とされている」という高揚感を感じたのは否めません。

しかし、ちょっとした「指摘」をきかっけに、彼女の私に対する見方が変わったのでしょう。

極端な価値下げ

ネガティブ期への突入です。

 

境界性パーソナリティ障害の特徴的な部分なのですが、同じ人物に対して極端に価値が乱高下するのです。半ば理想化していた私に対する、「極端な価値下げ」が始まりました。

彼女の中には漠然とした「不統合感」があったはずです。この感情は自分の物なのか?相手のものなのか?不安定で漠然とした状態は、双方にとってストレスです。えもしれぬ嫌悪感というか、不信感が募ります。

でも、普通の精神状態、健全な心の持ち主なら、「こういうこともあるだろう。少し時間を置けば、何かが変わるかもしれない」などと、自分の中で感情の置き所を見つけだそうと努力します。

 

しかし境界性パーソナリティ障害の友人Sには、それが出来ません。自分の不安を私に投影し、私に対して疑心暗鬼になり始めました。

被害者意識・裏工作

穿った見方をする友人Sに対して、私は極力、さらっとした対応で切り抜けることに徹していました。真向から向き合っても、無駄だということはわかっていましたから。

 

友人Sは、自分から私の事を突き放しておきながら、「自分は突き放された、見放された」などと、被害者意識が大きくなっていったようです。そのころから周囲に、私との軋轢がいかに自分のストレスであるかを、吹聴するようになりました。

 

幸い、彼女の虚言を含んだ吹聴を真に受ける人はおらず、彼女の裏工作は全て私の耳に届く形となりました。

 

一般的には、こうして自分のしらない間に孤立化が進みます。知った時には時すでに遅し・・・

 

これが、境界性パーソナリティ障害の人が人間関係をこじらせる最大の理由だと思います。

 

 

境界性パーソナリティ障害の人独特の感情

1.激しくてコロコロ移りやすい感情

友人Sの場合もそうでしたが、過去の交友関係を見ても不安定感は半端なかったです。親密になった相手とは、必ずといってよいほど「絶縁」という結果に至っていました。

あれだけ仲良くしていたのに、何があったのだろう?そう感じたことは数知れず。でもまあ、大人なんだし、色々と複雑な状況もあったのでしょう、程度にしか感じていませんでした。

しかし、自分が親密に付き合って初めて、見えたことがたくさんありました。彼女は不機嫌をまき散らし、急に怒りを爆発させたかと思うと、そのあとはひどく自己嫌悪に陥ったりすることを繰り返していました。

その自己嫌悪も長くは続かず、だいたい2~3日もすれば収まるのですが、その間のネガティブな訴えを聞く方も正直うんざりしたのでした。

機嫌は短時間で急激に変化することは当たり前。不機嫌になる理由はたくさんあり、何が引き金になるのかは、今になってもわかりません。

2.特定の人に対する依存

友人Sの場合は、彼女がつきあっている彼に対する依存が最上級でした。(次に私に対する依存)

特定の誰かとの関係を異常なまでに理想化してしまうのでしょう。彼の事も異常なまでに理想化していました。「この人は私の救世主だ!この人と会うために私は生まれてきた」など。

そして、その素晴らしい相手に「しがみつく」。その他を全て捨ててでも、彼の意向を優先したいと。(彼にすれば重いしウザい)

境界性パーソナリティ障害の人の ”妄想・幻想” と、 ”怒り” は裏表。危うくコロコロ裏表が変わります。不安定。ついていけない。

彼を最大に理想化し、しがみつき、依存する。その反面、ちょっとしたことで「私は求められていない。自尊心を傷つけられている」など言い始めます。

依存とは

境界性パーソナリティ障害の人は、相手との関係性が親密さを増してくると、相手に自分の理想像を押し付けてきます。その相手が、望まれる理想像になるために一生懸命努力することで、境界性パーソナリティ障害の人依存心は助長されます。

 

依存は、最初は可愛い程度のものです。そのうち、度を越えた身の上話などをしてくるようになった時が要注意です。

  • 今まで言ってなかったけど
  • あなたにしか言えないけど

あなたは私の特別なのよ。そうして心を縛ろうとします。さらに依存がひどくなると、自傷行為や自殺のほのめかしなどで、相手を心理的に追い詰めたり束縛しようとします。

 

依存というのは、境界性パーソナリティ障害の人の、いわゆる安全地帯、避難場所。世の中の、どこにも安らぎの場が無く、どこに身を置いても不安定、不適応。孤独にさいなまれているので、「依存先」だけが唯一の現実逃避できる場所になるのです。

依存・依存されることが大事という、共依存的な付き合いに発展します。しかしお互いに所詮は現実逃避をしているだけのこと。特に何か学ぶでも、成長するでもなく、少しずつ状況は悪化の一途をたどります。それどころか、いずれは幻滅や価値下げなどという「関係性の破綻」が待ち構えているのです。

依存しているのに攻撃してくる

彼にすれば、消耗以外の何物でもありません。

手を差し伸べるから、ホラ。この手をつかんでごらんよ。

彼がそう優しく言ったとしても、差し出された手を「もう遅い!私の事が本当に好きじゃないからだ」などと泣き叫んだり。依存して助けを求められたから、手を差し伸べて助けようとしたのに。手を払われて、こちらの誠意や自尊心はズタズタにされる。脱力感と無力感が心の中に居座り、そのネガティブな感情は次第に自分の中に黒い点として存在していく・・・

特に、友人Sの彼は自己愛性パーソナリティ障害を持っているので、二人の不安定でぎこちない関係は、どんどんネガティブに傾きながらも、半年ほどは続くことになったのですが。

 

※二人の結末を書いておきますが、破綻、絶縁に至りました。

 

境界性パーソナリティ障害の人の困った行為

友人Sの場合、自傷行為や自殺関連行為はなかったものの、拒食・過食を繰り返し、栄養失調によって貧血で病院へ運ばれるということが複数回起こっていました。

そうして体調を崩すたび、彼に電話をして助けを求めていました。「自分で何とかすれば」と彼に突き放された、最低な奴だと、私や周囲にすごい剣幕で言いふらしていました。

自傷行為と自殺関連行動

境界性パーソナリティ障害の人は、周囲の人との対人関係が混乱して、自分の情緒不安定がピークに達すると、あらぬ行動に出ることがあります。

・身体の痛みによって心の痛みを麻痺させる現実逃避
・危険なセックス
・無謀な運転
・悪い仲間と付き合う

自分を大切にしない行動を繰り返す傾向があります。特に体の痛みで心の痛みを麻痺させるため、自傷行為を繰り返すことは良く知られています。本当に死ぬ気があるのか無いのかは、よくわかりません。本人にしかわからないでしょう。

ただ、手首をカッターで切って傷を付けたり、薬物を多量に飲用するという「自傷行為」は、周囲に対して自分の存在をアピールする手段となることは間違いないです。

 

依存症、病的嗜癖の合併

心の痛みを麻痺させるために、色々な形に依存症や病的な嗜好にふけることが多いです。

・アルコール依存
・セックス依存
・買い物依存
・過食嘔吐への依存

 

本当に自分の事を大切にする人は、この様な行為で心の傷を埋める事はできません。なぜなら自分を大切だと思っているから。

自分に対する愛が持てなかったり、自己愛が歪んだ形で形成されているから、自分の体を刹那的に痛めつけることができるのでしょう。

 

特徴として、境界性パーソナリティ障害の人が上記の様な自傷行為やアディクションに陥った際、SNSなどを通じて知り合いに拡散することが良くあります。(ツイッターに多い印象)

友人Sの場合は、直接ラインのメッセージを送りつけてくることが多かったです。

ラインの返信までの時間に対して異様なまでに執着していました。私の返信が少しでも遅れると「自分は嫌われている・疎外されている・無視されている」などと周囲に吹聴していました。

周囲は、その話を耳にした時、非常に強い違和感を覚えたと。なので私にわざわざ情報として提供し、「真実が知りたい」という思いから確認してきたのでしょう。

対人関係で境界線が引けない

境界性パーソナリティ障害の人は、対人関係で境界線が引けません。なので人の心に土足で踏み入ることを平気で行うことも多いです。

普通の大人の対人関係には明確な境界線がありますよね?

どんなに気になっていても、ここは踏み越えてはならないという境界線がある。相手のテリトリーであったり、相手の状況が許さなかったり。ふつうなら、手出しや口出しをしてはならないということを感じて自分なりに自分の感情をコントロールしようと努めます。

しかし、境界性パーソナリティ障害の人は、この対人関係の境界線を自分と相手の間にうまく築くことができないのです。簡単に他者との境界線を踏み越えてしまったり、反対に踏み越えさせたりします。その結果、依存したり依存されたりという状況に陥りがちとなります。

 

境界線パーソナリティ障害の人とつきあうと混乱する理由

境界性パーソナリティ障害の人と付き合いをすると、わけのわからない混沌とした感情や不快感が沸き起こることが多いです。

ついさっきまで、お互いに信頼関係を保って談笑していたはずなのに、何かが引き金になり、急によくわからない理由で責められたりけなされたりする。

本来、この「わけのわからない感じ」は、境界性パーソナリティ障害の人が抱えるべき負の感情。なのに、自分の中でうまくポジティブとネガティブを統合できず、相反する矛盾した感情を制御できずに相手にぶつけてきます。

 

境界性パーソナリティ障害の人と接していて、混乱と不快を感じたとしましょう。それは、こちらだけが感じているのではなく、境界性パーソナリティ障害の人自身が、同じ様な混乱と不快感を感じているはずです。

なので、この、わけのわからない感じ、混沌とした不快感を、境界性パーソナリティ障害の人にぶつけるのはやめましょう。

言いたくなるのはわかります。

  • 頭がおかしいのは、あなたの方じゃないのですか?
  • 理不尽なのは、あなたではないですか?

無駄です。感情的な論争になると、境界性パーソナリティ障害の人は激高することが多いので、結果として関係は悪化の一途をたどり、周りをも巻き込んで破局・絶縁へと向かってしまいます。

 

勝手に理想化されてから価値を下げられる

境界性パーソナリティ障害の人は、勝手に相手を理想化し、自分の中の何かが満たされなかった瞬間に、相手の価値を下げたり、劣等感を持たせる様な行為を繰り返します。

ずっと理想化された自分で居れば、境界性パーソナリティ障害の人のターゲットにならずに済むのですが、こればかりは相手のあることなので、どうしようも無い場合がほとんどです。

 

境界性パーソナリティ障害の人からの依存が進めば進むほど、理不尽に攻撃さているなと感じることが増えてきます。なぜなら、理想化はいつか泡となって消えてしまうからです。誇大に理想化しているため、幻滅はかならず訪れます。

こちらの優劣にかかわらず、です。

 

勝手に理想化され、勝手に幻滅されて価値を下げられた方はたまりません。それこそ、理不尽極まりないです。

無力感と脱力感に襲われて、無気力になってしまったり、「うまく立ち回れない自分は最低だ。」などという自己嫌悪感に悩まされるようになります。

 

このようなネガティブな感情にさらされ続けていると、そのうち、もう一人の自分がささやき始めます。

 

「ちょっと距離を置いたほうがいいのではないか?」

「なんだか損ばかりしている気がする」

 

こう感じはじめた時に、自己肯定感が保てている人なら問題なく距離を置く、逃げることも可能なのですが、もう「逃げ出す気力も失ってしまっている」場合には、このまま破滅までの短い時間を、耐えながらやり過ごすしかなくなります。

境界性パーソナリティ障害の見捨てられ不安

境界性パーソナリティ障害の人は周囲に依存します。周囲の人が支えきれなくなると、精神的な不安定さが爆発し、激しい感情の起伏が起こります。

見捨てられることへの不安

境界性パーソナリティ障害の人は、見捨てられることへの不安が大きいです。でも実際に幼いころに親から捨てられたという事実は無い場合が多いのですが。

 

あと、子供の頃にイジめられた経験があると、境界性パーソナリティ障害を発症しやすいとのこと。友人Sの場合がそうでした。小学校時代に彼女はイジめにあっていたらしく、そのころの自己喪失感が人生において大きな影響を与えているという自覚があるとのことでした。

 

幼いころの、見捨てられるという不安感は、恐れとなって心に残ります。
成長しても、心に残った不安感は消せません。
大人になっても、日々の些細な出来事を、「過去の心の傷」と結び付けて考えてしまうのかもしれません。

 

  • 約束の時間を異様に気にする
  • 約束は絶対に死んでも守る
  • 決めた事はやり抜く
約束事に対して異常なまでに執着し、眠れなくなるほどのストレスを抱えることも多いのです。

そして、もし相手が約束を破ったりするともう大変!

見捨てられた!という感情が爆発して噴き出します。
そうなると手に負えません。

 

自分は求められている、必要とされていると感じることができる時はポジティブな感情でワクワクするものの、ひとたび相手が自分に対して否定的だと感じたときは、さきほどまでのポジティブな感情な感情が急激に恨みに変わってしまうことも多いのです。
これは、幼少期の心の傷が大きく影響していると私は思っています。

情報操作をして混乱させる(対人操作)

境界性パーソナリティ障害の人は、自分のそばに、自分に対して同情的な人を置いておくために必死になって対人操作をしようとします。

 

同情してくれそうな人を見つけては、相談を持ち掛けます。(あなたにしか言えないとか何とか言って)
同情してくれそうな人が、自分以外の誰かを庇護していると感じたら、その関係をぶち壊す様な行動に出ることもよくあります。わざわざ、周囲の人間関係をこじらせる様な噂話を流したり、事実ではないことを言いふらしたりします。
同情してくれそうな人、自分の庇護者になってくれそうな人をターゲティングする能力に長けています。いつもアンテナを張り巡らしているので。時には性的なアクションで気を引くこともあります。

 

自分からその気にさせておいて、「あの人からセクハラを受けている・言い寄られていて困っている」などと周囲に拡散したりすることも。たまったものではありませんね。

ではどうやって付きあえばいいか

パーソナリティは、他人がどうこうできる問題ではありません。ましてや、精神科の医師でもない限り、他人の心の持ち方を動かすことなど、できません。

 

しかし、困った性格の人=パーソナリティ障害の人への対峙方法を知っていれば、心的被害は必要最小限に抑えることができるかもしれません。

 

境界性パーソナリティ障害の人の人間関係のパターンがあります。

  1. 心の底の、埋められない孤独感
  2. 絶望・抑うつ感、孤独感
  3. 逃げる、助けを求める
  4. 周りが振り回される
  5. 本人は罪悪感や絶望感に耐えられず人間関係をぶった切る
たぶん、4.と5.の間で、あなたは苦しさに耐えられなくなるはずなんです。
振り回され続けて消耗して、何が正解かがわからなくなってきます。
しかし、この時。冷静になることです。
仕返しをしないこと
理解を求めないこと
謝罪を求めないこと
自分は自分だと言い聞かせること
自分の正義を信じること
仕返しなんて、消耗するだけです。ネガティブが倍返しでかえってきてしまいます。

パーソナリティ障害の人への対応の基本

それでは、最後にパーソナリティ障害の人への対応の基本、です。

 

相手に主導権を渡さないこと。逃げずに対峙するなら、下記の項目を守ることをおすすめします。

 

・言いなりにならない(ダメなものはダメ)
・責任を取らせる(我慢させる)
・欲求のままにさせない(我慢させる)
・見捨てないことを伝える(だいじょうぶという安心感)
・安心できること(だいじょうぶだという安心感)

 

境界性パーソナリティ障害の特徴

とにかく、主導権を渡さないこと。毅然とした態度、凛とした気持ちで自分の精神を安定させること

【NG】

大丈夫?
自分で出来る?
私がやってあげようか?
あなたの本心はこうだよね?
どうしてそんなことをするの?
いつまでそんなことを続けるつもり?

境界性パーソナリティ障害の人から逃げずに対峙する場合は、上記のNGワードは避けるべき。そして、「助けないことが結局は本人のため。」と自覚することです。
境界性パーソナリティ障害の人からの話は、あまり肩入れせずに聞いておくことも重要です。疑念が沸き上がったら、自分で確認することも大切ですよ。

 

星乃

幼少期のトラウマを克服するために心理学を勉強中のアラフォー・シングル。

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